ラッピング? みのむし?
第一子の妊娠がわかり心拍の確認ができた頃、担当の助産師さんから”Childbirth & Parenting classes”の予約をするよう指示されました。夫婦そろって心の準備をするため、平日の夜に開催されている両親学級に参加しました。そこで驚いたことの一つが”wrapping”です。「生まれたばかりの赤ちゃんをまずはラッピングしましょう」と教わりました。日本では、赤ちゃんはふわっと優しくおくるみで包まれているという印象がありますが、オーストラリアのラッピング方は片腕づつギュッギュッと胴体にそわせて、かなり強く巻き付けます。「え〜、身動きがとれなくて窮屈じゃないの?」とかわいそうになります。赤ちゃんの人形を相手に練習もしましたが、こわごわ巻くものだからどうも上手にできません。「もっとしっかり!こうして、こう!」と助産師さんは手早く強く巻いていきます。
実際、息子が生まれたときも直後にラップしてもらっていたし(ちなみに生まれたばかりの赤ちゃんは洗いません)、入院中もずっとラップされたままでした。もらった資料にはこのラッピング方は赤ちゃんの”SIDS -Sudden Infant Death Syndrome-“、乳幼児突然死症候群のリスクを下げる効果があり、また赤ちゃんが落ち着いて眠りにつくことができると書いてありました。京都から手伝いに来てくれていた両親も、ぎゅうぎゅうに包まれた孫の姿を見て最初はびっくりしていました。でもこれが安全なんですよね。慣れてくると、みのむしのように包まれた我が子の姿が愛おしくってたまらなくなります。
初めての育児なのでまずはオーストラリア式に従っていますが、程よく日本式も取り入れるなどして息子やわたしたちの生活にあった子育てをしていきたいと思っています。