お風呂時間の悩みは同じ
新生児の頃から息子のお風呂担当はわたしで、5ヶ月頃までは赤ちゃん用のバスを使って入れていました。オーストラリアではお風呂につかる習慣があまりないのですが、幸い我が家には湯船があります。ではなぜ5ヶ月までそこを使わなかったのかというと、使いにくいからです! 日本のお風呂のように洗い場と湯船が別になっていないので、どのようにして入れたらいいのかわからないまま息子が大きくなってしまったというわけです。さすがに6キロを超えると赤ちゃん用のバスでは入れにくく、わたしの腕や腰に負担を感じるようになったので、オーストラリア式のお風呂でわたしも一緒に入ってみることにしました。今も試行錯誤しつつのお風呂時間ですが、一番最初につきあたった困難が「蛇口の位置」です。たいていオーストラリアの湯船はとても浅く、シャワーは湯船の上の方に、そして蛇口は湯船中央の低い位置に湯面に向かって飛び出しています。何が問題なのかというと、息子を抱えながらそちらに気をとられていると蛇口の存在などすっかり忘れて息子の動きとともに自分の体も動かしてしまいます。そのとき、腰や背中をガツンっと蛇口にぶつけるのです。これが泣きそうなくらい痛い……。「なんで、こんなところに蛇口が……」と思った人はわたしだけではないはず。
そう、同じく痛い目にあったオージーたちは多いようで、なんと、こんなものが売っていました。オーストラリアによくあるハードウェアハウス(DIY系のものなら何でも揃います)のうち、”Masters“へ行ったときのことです。子供の安全対策コーナーがあったのでふらふらとみていたら、”Soft Spout Cover”なるものを発見。まさに「蛇口カバー」です。$6.90とお手頃価格で、ものは試しという軽い気持ちで買ってみました。空気を入れて浮き輪のようにふくらませたものを蛇口にかぶせるだけというシンプルな構造ですが、これで腰や背中をぶつけても痛くありません。大きな感動があるわけでもありませんが、もうビクビクしなくていいのかと思うと、買ってよかったといえるかな。